2026/01/15

生成AIエージェント千問が実現!旅行・買い物を対話だけで完結

生成AIエージェント千問が実現!旅行・買い物を対話だけで完結 のキービジュアル

生成AIエージェント千問が実現!旅行・買い物を対話だけで完結

  • 千問が400以上の新機能でアリババエコシステムと直結
  • 旅行プラン作成からホテル・交通予約まで、対話だけで完了
  • AIが実際に購入手続きを行う「エージェント・自動化」の最前線

こんにちは!テックブロガーの山田です。2025年、AIエージェントが本格的に実生活に入り込んできました。中でも注目したいのが、アリババが提供する「千問(Qianwen)」。このAIは、単なる会話パートナーを超えて、実際にアプリを操作し、予約や購入までやってくれるんです。なぜこんなことが可能になったのか、そして日本の皆さんにどんなヒントがあるのか、一緒に見ていきましょう。

千問が切り開く「AIで実行」時代の全容

2025年は、エージェントが爆発的に増えた年と言われています。多くのAIは指示を理解できても、実際のサービスにアクセスできずに終わっていました。これは、各アプリが独立したエコシステムを持ち、データが閉ざされているためです。千問はこの壁を、アリババ自社のサービス群(淘宝、飛猪、アリペイ、ガオデなど)を内部に取り込むことで突破しました。

今回の大アップデートで、千問は400以上の新機能を追加し、生活全般にわたるタスクを「対話だけ」で完結させます。まさに「大脳」と「手足」を同時に備えたAIエージェントです。

旅行プラン作成と予約までを一括処理

例として、作者が小説『長安の荔枝』に触発され、広州から西安までの「荔枝道」旅行を計画したケースを紹介します。従来なら、複数のマップアプリ、交通予約サイト、宿泊予約サイトを行き来し、数日かかる作業です。

千問は、ユーザーが「広州から西安へ7日間で荔枝道を巡りたい」と指示するだけで、最適なルート、観光スポット、交通手段、宿泊先を自動で選定し、飛猪とガオデのバックエンドに直接予約情報を生成。リンクをクリックすれば、すぐに予約画面が表示され、支払いはアリペイで完了します。

このプロセスは5分以内に完了し、ユーザーは「旅行プランが完成した」だけで済むのです。実際に「手が届く」形でサービスカードが提示される点が、従来のテキストベースの提案と大きく違います。

大量注文や複雑な買い物もAIが代行

次に、千問が実演したのは「100杯のコーヒーを種類別に注文」するシナリオです。人が手作業で注文する場合、店舗ごとにカートを作り直す手間がかかりますが、千問は3分で全商品をカートに入れ、淘宝の購入ページへリンクを生成。ユーザーは最終的に支払いだけを行えば完了です。

さらに、テレビや家電のように選択肢が多い商品でも、千問は「コアパラメータ」と「利用シーン」を分析し、最適な2〜3点をピックアップして比較表と推薦文を添えて提示します。これにより、購入決定までの心理的ハードルが大幅に下がります。

日本市場への示唆:AIエージェントとエコシステムの融合

日本でもLINEや楽天、メルカリといったプラットフォームが独自のエコシステムを構築していますが、千問のように「大脳+手足」モデルを実装できる企業はまだ少数です。日本の企業が追随するには、以下の2点が鍵になるでしょう。

  • 自社サービスをAIに深く統合し、外部リンクではなく「サービスカード」形式で提供すること。
  • ユーザーデータをプラットフォーム内で閉じることで、プライバシーと信頼性を確保すること。

例えば、楽天が自社のショッピング、旅行、金融サービスを千問のようなエージェントに組み込めれば、ユーザーは「楽天で検索→楽天で決済」までを一つの対話で完結できるようになります。これは日本の消費者が求める「シームレス体験」に直結します。

AIエージェントが切り拓く新たなビジネスモデル

米GoogleがWalmartと連携してAIショッピングを試みているのに対し、千問は「垂直統合」路線で先行しています。モデルが決定し、決済・履行までを同一プラットフォームで完結させることで、ユーザーの信頼とコンバージョン率が飛躍的に向上します。

マッキンゼーの予測では、2030年までにAIエージェントがもたらす小売市場の増加分は3〜5兆米ドルとされています。日本の小売・サービス業がこの波に乗り遅れないためにも、エージェントと自社エコシステムの深い連携が必須です。

まとめ:AIが「手」を伸ばすとき、私たちの生活はどう変わるか

千問の実装例から見えるのは、AIが単なる情報提供者から「実行者」へと進化した点です。旅行のプランニング、複雑な買い物、さらには公的手続きまで、対話だけで完結できる未来がすでに近づいています。

日本の読者の皆さんにとっては、同様のエコシステム統合が実現すれば、日常のあらゆるタスクがAIに委ねられ、時間と労力を大幅に削減できる可能性があります。ぜひ、次世代AIエージェントの動向に注目してみてください。

それでは、また次回のテックニュースでお会いしましょう!です。

出典: https://www.ifanr.com/1651799