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2025/10/21

深圳聯通のeSIM上門サービス、iPhone 17好調、宇樹ロボットなど中国テック最新動向

深圳聯通がeSIM上門サービスを開始

中国通信大手の中国聯通は、深圳市全域で「eSIM上門」サービスを開始したと発表した。利用者は公式サイトやアプリから予約を行い、最短で24時間以内に技術者が自宅へ訪問し、eSIMの設定やデータ移行を支援する。今回のサービスはiPhoneの最新機種にも対応しており、予約時に7つの専用特典が付与される。特典にはデバイス間のデータ移行ガイド、スマートフォン操作指導、家庭内ネットワーク障害の即時復旧、他社回線も対象とした全屋ブロードバンドの無料診断などが含まれ、ユーザー体験の向上が狙いだ。

深圳市内のすべての中国聯通営業所でもeSIMの対面手続きが可能となり、QRコードをスキャンして予約できる仕組みが導入された。さらに、同時にiPhone新機種の予約販売も開始され、eSIM設定と合わせて新端末の使い方講習が受けられるため、機種変更のハードルが大幅に下がると期待されている。

iPhone 17シリーズ、発売10日で前代比14%増の好調

市場調査会社Counterpointの最新データによると、AppleのiPhone 17シリーズは発売から10日間で、米国・中国合わせた売上が前代のiPhone 16シリーズと比較して14%増加した。特に中国市場においては、標準モデルの販売台数がiPhone 16の約2倍に達したという。

分析の背景としては、画面サイズの拡大、ストレージ容量の増加、そして新開発のA19チップ搭載が挙げられる。Counterpointの上級アナリストIvan Lam氏は「中国の消費者は、iPhone 17のベースモデルにおけるスペック向上に対して非常に前向きで、10月中も販売勢いが続くと見込んでいる」とコメントしている。

ハイエンドのiPhone 17 Pro Maxも米国市場で好評で、これまでで最も高性能なカメラシステムや改良された放熱設計、外観の大幅リニューアルがユーザーの換機意欲を刺激している。

Windows 11の最新アップデートでリカバリ環境がUSB入力不具合

米国ITメディアTom’s Hardwareの報道によれば、Windows 11の10月アップデート(KB5066835)が一部ユーザーのリカバリ環境(Windows RE)においてUSB接続のキーボードとマウスが全く認識されなくなる不具合を引き起こした。影響はWindows 11 25H2、24H2、Windows Serverの各バージョンに及んでいる。

Microsoftは問題の存在を公式に認め、数日以内に修正パッチを配布する方針を示した。なお、USB以外のPS/2接続デバイスは正常に動作するため、リカバリ時にUSBキーボード・マウスが使用できない場合はPS/2キーボードやマウスに切り替えることが推奨されている。

12306、ポイントで「0円」チケット購入が可能に

中国鉄道の公式予約サイト12306は、ポイントを利用した「0円」チケット交換機能を本格的に導入した。会員は乗車ごとに取得したポイントを直接チケット代金に充当でき、実質無料で乗車できる仕組みだ。

ポイント付与率は会員区分により異なり、一般会員は支払金額の5倍、60歳以上のシニア会員は15倍、14歳から28歳までの若年層は10倍が付与される。たとえば、一般会員が1,000元の切符を購入すると5,000ポイントが付与され、これで次回以降の切符代金50元分が相殺できる。

また、ポイントで座席のアップグレードも可能となり、車内の座席扶手に設置されたQRコードをスキャンするか、乗務員に申し出ることでポイントを消費して上位クラスの座席へ変更できる。ただし、アップグレード後のチケットは原則として返金・変更不可で、鉄道側の責任による運行中止などの場合は未使用分のポイントが返還される。

ポイントは取得後12か月以内に使用しなければ自動的に失効する。12歳以上の乗客は12306のウェブサイト、アプリ、または駅窓口で会員登録が可能で、累計10,000ポイントに達すると交換資格が付与される。

京東汽車、国標対応の半隠しドアハンドルを採用

第一財経の報道によれば、京東汽車が新型車両の詳細情報を公開した。車体は高強度のケージ構造を採用し、使用される高張力鋼の比率は70%を超える。正面には立体的な防護フレームが装備され、衝撃吸収性能が従来比で18%向上した。

側面にはテスラのCybertruckからヒントを得た一体成形の熱成形ドアリングが採用され、最新の中国国家標準(GB/T 34590-2023)に準拠した機械式半隠しドアハンドルが装備されている。車両重量は同クラス車と比較して300kg増加しているが、ホイールトレッドは業界平均より45mm広く、タイヤ幅も10mm広い設計となっている。

走行テストでは75km/h以上の速度で安定した走行性能を示し、同クラスの主流車種を上回る評価を得ている。

蔚来(NIO)CEO、2025年第4四半期に単独黒字化を宣言

自動車情報サイト「一見Auto」の報道によれば、蔚来は10月17日に社内会議を開催し、創業者兼CEOの李斌氏が2025年第4四半期に単独で黒字を達成することを目標に掲げた。李氏はこの目標を「長期的な持続可能性の基盤」と位置付け、以下の3つの重点施策を示した。

  • 主要モデルの販売促進に注力し、売上拡大を図る。
  • サプライチェーンの安定供給とコスト削減を徹底する。
  • 高品質なソフトウェアバージョンをタイムリーに提供し、ユーザー体験を向上させる。

李氏は「黒字化は単に費用削減だけでなく、車両販売を増やすことが根本だ」と強調し、同社が最近発表した新型L90とES8の市場反応が好調であることを背景に、残り約70日で目標達成に向けた全社的な取り組みを呼び掛けた。

阿里巴巴(Alibaba)傘下の夸克、AI対話新形態「C計画」へ

新浪科技の報道によれば、阿里巴巴のAI事業部門である夸克は内部で「C計画」と呼ばれる新規AIプロジェクトを進めている。計画は対話型AIの新たな形態を模索するもので、夸克のコアチームと通義実験室の上級研究者が共同で開発に当たっている。

「C」は「Chat」の頭文字と解釈されるほか、ゲーム『パックマン(Pac‑Man)』にちなんだ暗号的な意味合いも指摘され、競合の字節跳動(ByteDance)社が提供する「豆包」への直接的な対抗策と見られている。具体的なリリース時期は未定だが、内部関係者は「近々段階的成果が出る可能性がある」と述べている。

X(旧Twitter)、希少ユーザー名の取引市場を開始

The Vergeの報道によれば、ソーシャルメディアXは「ユーザー名マーケット」という新サービスを開始した。プレミアムプラスおよびプレミアムビジネスのサブスクライバーが対象で、使用されていないユーザー名を検索・取得できる仕組みだ。

ユーザー名は「優先ユーザー名」と「希少ユーザー名」の2カテゴリに分けられ、前者は無料で提供され、後者は希少性に応じて2,500米ドルから数百万米ドルまでの価格が設定される。取得した希少ユーザー名は、元のアカウントが凍結される形で新しい所有者に引き継がれる。

サブスクリプションを解約した場合は元のユーザー名に戻り、取得した希少ユーザー名は無効化されるため、長期的な価値保持には継続的な課金が必要となる。

AWS大規模障害、インターネットと航空業界に波及

The VergeとCNBCの共同報道によれば、米国東部時間10月20日未明にAmazon Web Services(AWS)で大規模な障害が発生し、Amazon本体、Alexa、Snapchat、Fortniteなど多数のオンラインサービスが利用不能となった。障害は数時間にわたり続き、特に航空会社の予約システムや航空機の運航管理システムにも影響が及んだ。

AWSは障害の原因をデータセンター間のネットワーク障害とし、復旧作業と再発防止策を進めている。今回の障害は、クラウドサービスに依存する企業のリスク管理の重要性を再認識させる事例となった。

宇樹科技、バレエダンスが可能なロボットH2を発表

ロボティクス企業の宇樹科技は、最新ロボット「H2」を公開した。H2は高度な関節制御とバランスアルゴリズムを搭載し、バレエの基本ポーズや簡単なジャンプ動作を実演できる点が特徴だ。発表会では実際にロボットが足尖で立ち、回転しながらアラベスクを披露し、観客からは驚きの声が上がった。

同社はH2を「次世代ヒューマノイドロボット」の第一号機と位置付け、将来的には介護やエンターテインメント分野への応用を視野に入れている。技術的には、AI制御部と高トルクサーボモーターを組み合わせ、リアルタイムで姿勢を修正することで人間に近い柔軟性を実現している。

以上、2023年10月に報じられた中国テクノロジー分野の主要ニュースをまとめた。通信インフラの拡充、スマートフォン市場の勢い、AI対話の競争、そしてクラウドサービスの脆弱性と、各分野での動きが日本企業や投資家にとっても注目すべきポイントとなるだろう。

出典: https://www.ifanr.com/1641600