2013年末、「騰訊 Tencent」社は「ディーディー打車」にシリーズC投資を行なった。またこれより先に(「支付宝 Alipay」を運営する)アリババ・グループはすでにもう一つのタクシーサービス・アプリ「快的打車」に投資しており、大量のキャンペーン費用でタクシー呼び出し市場に殴りこみをかけている。現在、「支付宝銭包」(「支付宝」のお財布サービス)は「快的打車」との協力と独自のキャンペーンを通じて北京で2万台のタクシーと契約して「支付宝銭包」による支払いを受け付けている。続けて、同様のサービスを上海、杭州、南京などで急速に展開していく予定だ。
「微信ペイ」機能は2013年に「微信」バージョン5.0とともに始まり、10月になってキャンペーンが始まった。(人気四川鍋レストラン)「海底撈」との契約以前に、「微信ペイ」はブティックホテルチェーン「7天 7days」、コーヒーショップ「太平洋コーヒー Pacific Coffee」などのチェーン企業と契約を結び、さらに友宝自動販売機やショッピングモール「天虹商場」、ディスカウントショップ「上品折扣」などの一部ショップでも「微信」のQRコード支払いを受け付けている。12月になって「微信ペイ」は全国400ヶ所の映画館とも提携、オンライン座席指定、チケット購入、支払いに対応した。オンラインではさらに家電サイト「易迅網」、ネットショップサイト「当当網」、レストランサイト「大衆点評」、スマホ携帯ブランドが展開する「小米 XiaoMi」などのEコマースサイトでも「微信ペイ」を受け付けている。「微信」は最新のペイメント機能ユーザーデータを明らかにしていないが、昨年11月20日の時点では「微信ペイ」に銀行カードを連携したユーザーは2000万ユーザーおり、毎日約20万のユーザー増となっていた。「微信」の現在の月別アクティブユーザー数は約2.72億ユーザーとされる。
アリババは2013年10月に「ALL IN 無線」戦略を宣言、(傘下の人気オンラインショッピングサイト)「淘宝 Taobao」のスマホ携帯サイト「携帯淘宝」に大量の資源を注入。現在3億を超えるユーザーを持つ「携帯淘宝」から「淘点点」と「微淘」が生まれた。「淘点点」はGPSレストランサービスサイトで、消費者が自由に料理を組み合わせて配達、オーダー、支払いまでできる機能。「淘点点」事業部の王ユー磊・総経理は、「淘点点」がレストラン側に新たにサービスフローを構築するもので、ユーザーが事前に遠隔操作でオーダー予約をすることで、レストラン側は尽力と時間的コストを省略でき、客の回転数を高め、収入増加が見込めると語る。中国のレストラン業界の売上はすでに2兆元(約34兆円)を越えており、アリババは「淘点点」をレストラン業界の「淘宝+天猫」(どちらもアリババ傘下のネットショップサイト)にしたいと考えている。
比較すれば、「支付宝銭包」はオフライン支払い、音声支払いといった機能を持っており、一歩進んだサービスを展開している。たとえばQRコード支払いはネットが無ければ使えないが、「支付宝銭包」はまた自動的に、ボーナス、快速支払い、クレジット支払い、「支付宝 Alipay」残高、「余額宝」(「支付宝」に残ったお金を投資に回すサービス)といった進んだ自動支払機能を提供している。(「微信」製品アシスタントマネージャーの)曾鳴氏も「微信」はさらにオフライン支払いの問題を解決していかなければならないことを認めている。「支付宝銭包」と「微信ペイ」はともにモバイル時代の新しい手法を模索し続けている。現段階において市場局面を転覆させるというにはまだ早い。両者は競争しつつ、さらに相互にお互いのスタイルを参考にしているところだ。(中国支払い清算協会の)楊志寧主任は「両者の間の競争は完全に同質化を目指すものではなく、それぞれの陣地と分野を持っていると語り、最終的にモバイルペイメント市場は複数企業による独占競争市場になるだろう」と述べる。
情報源:財新網
翻訳:ヤフー